講座の概要について
本講座は、NEDO「航空機向け革新複合材共通基盤技術開発事業/CFRPの高レート成形プロセス解析および材料・生産技術開発/次世代航空機向けCFRP成形シミュレーション技術・材料データベース構築の研究開発」の一環として実施される「先進複合材料の製造における高度デジタル人材育成」に関する特別講座であり、航空機分野における複合材料製造技術の高度化と、その社会実装を担う人材の育成を目的としています。従来、現場ノウハウに依存してきた製造技術と、理論・シミュレーションに基づく学術的知見との乖離を解消し、デジタル基盤に基づく新たなものづくり体系の構築を目指します。
講義は、オンライン講義(年10回程度)と対面での集中講義(年2回)から構成されます。オンライン講義では、成形プロセス解析、材料データベース、マテリアル・インフォマティクスなど、プロジェクトの最先端の研究開発に直結するトピックを取り上げ、最新の技術動向や実課題に触れる機会を提供します。一方、対面の集中講義では、有限要素法、材料力学、評価技術、データ科学など、これらの先端内容を理解するために必要な基礎理論を体系的に学び、演習を通じて理解を深化させます。
また、本講座は単なる教育プログラムにとどまらず、産学の研究者・技術者が交流する場としての役割も担い、シンポジウムや人的ネットワーク形成を通じて、新たな技術シーズや産業ニーズの創出を促進します。これにより、研究開発成果の社会実装を加速するとともに、将来の航空機産業を支えるデジタル製造人材の育成拠点の形成を目指します。
教育プログラムの特徴
本講座は、企業におけるリスキリング・高度人材育成を強く意識した設計となっています。
- 最先端技術へのアクセス
NEDOプロジェクトで進められている成形プロセス解析、材料データベース、マテリアル・インフォマティクス等の最前線の研究内容を体系的に学習可能 - 基礎から応用までの一貫教育
オンライン講義(先端)と対面講義(基礎・演習)を組み合わせることで、実務に直結する理解を効率的に習得 - 産学連携による実践性
大学・企業研究者による講義により、実際の設計・製造課題を踏まえた知識を提供
修了証と履歴化(企業向けメリット)
本講座では、所定の受講条件を満たした受講者に対して修了証を発行します。
- オンライン講義:通年受講(7割(7回)以上の出席)
- 対面集中講義:前後期2回の受講(7割(12コマ)以上の出席)
修了証は、以下のような用途での活用を想定しています。
- 社内教育・人材育成プログラムの履歴としての活用
- 技術者の専門性・スキル習得の可視化
- デジタル製造分野におけるリスキリング実績の証明
- 将来的なプロジェクト参画・人材配置の判断材料
特に、航空機分野におけるデジタル製造技術(シミュレーション・データ駆動設計・材料評価)に関する体系的な教育履歴として、企業内での人材評価や育成戦略への活用が期待されます。
年間スケジュール(2026年度)
オンライン講義(公開)
毎月第4木曜日 15:30~17:00(年9回)
日程:6/25、7/23、9/24、10/22、11/26、12/24、1/28、2/25、3/25
対面集中講義
前期:8/27~28
後期:2027/3/8~9
シンポジウム
2027年3月10日
対象
- 航空機・材料・製造分野の技術者
- デジタルエンジニアリング/CAE/DX推進担当者
- 大学院生・若手研究者
本講座の位置づけ
本講座は、単なる教育プログラムではなく、
- 企業におけるデジタル製造人材の体系的育成
- 産学連携による技術基盤の共有
- 研究成果の社会実装の加速
を目的としたプラットフォームとして設計されています。
特に、将来の航空機開発において不可欠となる「デジタルツイン型ものづくり」を支える人材の育成に資する講座です。

